昨夜ですが、テレビで久しぶりにちびまる子ちゃんを見ました。
「まる子、お寿司屋さんに行く」の巻という回です。
あらすじはざっとこうです。
こんな感じです。
この巻は漫画の方で既に読んでいてその時から好きな話でした。アニメで見るのは初めてでしたが、もうメッチャ面白かったですよ。
声を出して笑いました。
それで、この楽しさを誰かと共有したいとツイッターを覗いたのですが、そこで私は思いもしなかった言葉の数々を目にし驚愕しました。
そのままの言葉を書くと、とても嫌な気分になるのでマイルドに書きますが要約すると
「小学校3年にもなって空気読めずにあんな高いものを注文するまる子が許せない、とても気分が悪い。」
という意見がとてもたくさんありました。
いやー、小学生に対してなんて厳しいんだろう (*_*)
多分、そういう人は友蔵さんの方の気持ちでツイートされているんだな、と思いました。
そりゃ、終始友蔵の心のつぶやきをメインとして物語が作られていたのだから、そこに感情移入するのは仕方のない事です。
理解出来ます。
でも冷静になって考えてみて欲しいのですが、まず第一に「全力をだして自分の欲しい物を言え」と言ったのは友蔵の方です。
そう、まる子が最初は遠慮していたゆえのこの言葉なのです。
最初、まる子は友蔵の懐具合をちゃんと気にしていたのです。空気をちゃんと読んだんです。
でも自分の祖父がですよ、「全力を出して」というのだから、その言葉に従った方がおじいちゃんも喜ぶかな?って思うのは不思議ではないですよね?
また小学3年生の時点で回らない寿司屋で食べたらいくらかかるか?って想像できます?
少なくとも私が小学生の時には(中高生になっても、いや今でも(^ ^;)相場なんて知りませんでした。
まる子はおじいちゃんの指示に素直に従って「全力」を出したに過ぎないのですが、一部の人にはそれがまる子のただの我儘と映ったのでしょう。
それにしても小学生に対してなんて厳しい世の中なんでしょうか。
もちろん私と同じように単純に「面白かった~!」という意見もたくさんありましたが、辛辣な言葉が多く見られたので読んでて辛くなり、すぐに閉じました。
思うのですがこの回に限って言えば良くないのは友蔵の方です。
まる子にちゃんとこう言えば良かったんです。
だからこの辺で注文を止めてもらえるかな?
おじいちゃんの全力はここまで。
って。
もしくは「お寿司屋さん」はダメ、と初めから言えば良かっただです。
友蔵にもプライドがあるのはわかるのですが、結果的にまる子が一番欲しかったローラースルーゴーゴーを返品する事になってしまうのだから本末転倒もいいところです。
まる子批判をする人の気持ちもわかりますが、まる子の立場に立って考えてみると「胸糞が悪い」という嫌な気分にならなくて済むのではないのでしょうか?
余談ですが、そこには想像力が必要なので小学校の道徳の時間は
「人の立場に立って考えてみる、そのために必要な想像力を育てる」
これ1つだけ永遠にやってもいいくらいだと思います。
それからやたら「空気読め」とありましたが、ああ、これぞ日本民族って思いました。
ちなみに「言わずとも雰囲気を察知して行動できる能力、いわゆる「空気を読む」能力」というのは日本人特有の能力だそうですね。
それゆえ独特の文化を生み出してこられたのだと思いますし、空気を読む事自体は使う場面によって効果的です。
「空気を読め」と主張されている人たちというのは日頃から自分自身が空気をちゃんと読んで生きているので、空気を読まない人間を見ると許せないのだろうな、と推測します。
そういう人々は他人に気を使い過ぎてて生きづらく辛いので、知らず知らずのうちに匿名のツイッターなどを使ってアニメとはいえ、自分よりも弱い小学生に向かって日頃の鬱憤を晴らすのでしょうか?
そう思うと可哀そうだな、なんてただの妄想に過ぎませんが。
・・・なんて事を昨日からつらつらと思いめぐらせていました。
しかし、ちびまる子ちゃんでこんなに考えさせられるなんて思ってもみませんでした (^ ^;
単純に楽しめばいいだけの話なんですけどね!(・∀・)
※余談ですが放送終了後、近所のスーパーに行って寿司を買ってしまいました。普段は夕方時点だとまだたくさん残っているのですが、あと2つしかありませんでした。
同じような人がいたんだと思います(^ ^;
ちなみに私も全力を出して、中トロが入っているお高めの6貫1パックの物を旦那のと合わせて2パック買いました 。
高くついた・・・(+_+)
テレビの力、凄い(笑)
※ちなみにこの回は単行本では11巻に収録されてます。
●本日の絵画●
鮨 団扇絵 Date:江戸後期
Artist:歌川広重